あたたかな おおきな
その手で撫でて
騒がしい胸に
声掛けを
酸素が薄い
控えめな思考に
シュガーのような口づけを
瀕死のさかなは
鱗もとれて
泳ぎかたも忘れてしまった
ぼくのなかに海を感じて
絆はしっかりと結び
あの光のさす水面へ連れてってほしい
冷たいカラダ
全てが凍りつくまえに
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ぼくらはずっと
手を繋いでいた
忘れられないほど
深く絡まり 繋がっていた
何度でも逢うと
約束をして
こうして何度目かの魂を
響き合わせている
カラダが表でも裏でも
関係ないよ
きみはきみで
ぼくはぼくだから
それだけのこと
どんな世界のなかでも
あなたが何色でも
引き合う 触れ合う
見つけられる
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滑らかな丘
落ち着く温度
素肌の曲線を唇でなぞる
裏返したり
表に返してみたり
もどかしさに
熱いため息を吐きながら
触れていたい
だけど、
汚したくない
されるがまま
窓から見える星に気をとられている
絹を纏った天使
振り向いた
目を逸らした
ゆっくり瞬きをした
今夜もただ
俺がお前の
毛布になる
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